留学生の就職事情とは?アメリカ留学後の就職のために知っておくこと。

はっちすたじお」というウェブメディアでライターをされているKarenさんからインタビューを受けました。Karenさんはニューヨーク州立大学ストーニーブルック校の3年次に在籍しています。

アメリカの大学では規定の単位数を取得することで卒業できるアメリカでは早く就職をしたい人や、大学費用を節約したい人は学年を繰り上げて卒業することができます。

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繰り上げて卒業を考えていたKarenさんは今年の5月でストーニーブルック校を卒業します。最終学期に残る21単位の授業に臨みつつも、就職活動も同時に励んでいるとのこと、非常に忙しい最終学期になりそうです。

私は大学を卒業後にはアメリカで就職したいと考えていて、厳しいと言われるアメリカでの就職活動について持っている疑問がいくつもありました。溜まっていた疑問を解決するために、逆にインタビューをさせてもらいました。

日本企業への就職

アメリカの大学に進学している日本人が日本企業への就職を考える上で一般的なのは、ボストンキャリアフォーラムを中心としたアメリカあるいは日本で行われる留学生対象のキャリアフォーラムを使用する方法です。

キャリアフォーラムの参加にあたっては同じように海外進学している日本人とのつながりが非常に重要だとKarenさんはおっしゃっていました。先輩から就職の情報やアドバイスをもらえたり、キャリアフォーラムに関する情報もいただくことができます。

日本人の多いアメリカの大規模大学にはマイナビなど就職をサポートする企業から情報をもらえることもあるそうです。

やはり日本への就職では日本人とのつながりが非常に重要になります。

2年間のコミュニティカレッジなど英語を勉強を目的としているのであれば、日本人は少ない方が効率はいいですが、就職のことを考えると日本人のいる大規模な大学に進学するといいですね。

アメリカ企業への就職

日系企業への就職の他に選択肢としてあげられるのは、アメリカ現地企業への就職です。かなり難易度が高いと聞いていましたが、想像以上に大変そうでした。

ストーニーブルック校の卒業生でもKarenさんが知っている限り、1人の日本人しか現地企業へ就職した前例がなく、そのほかの学生は日本へと帰国しているそうです。

*アメリカ生まれの日本人はもともと永住権があり、ビザの発行の必要がないのでこの数には含んでいません。

日本人がアメリカで就職を考えるにおいて、大きく二つの壁があげられます。

ビザの壁

学生でアメリカに入国している外国人を雇うためには現在のF1ビザから、就労ビザのH1ビザに変更する必要があります。

これが日本人がアメリカで就職する上で非常に難関となっています。H1ビザを申請するには多額の手続き費用がかかりますし、非常に面倒な書類手続きがあります。

加えて、申請した人数によっては抽選になることもあり、ビザが下りるかどうかはわからないと言います。2016年度に関して言うと3人に1人は抽選で落ちたのだとか。

そこまで価値のある人材でなければ企業もわざわざ時間とお金をかけてはくれません。

特に排他的な経済政策を取っているトランプ氏が大統領になることが決まった今、就労ビザの発行条件はここ数年で厳しくなっていくでしょう。

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ビザサポートの有無

Karenさんはアメリカでの採用を行っている企業を応募する際、ビザサポートの有無があるのかどうかを一番に確認するのだそうです。ビザサポートがない会社への就職はまず難しいとのこと。

ビザサポートの有無によって、その企業が外国人を雇う姿勢があるかどうかも見ることができます。

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メジャーの壁

アメリカで留学する人の多くは英語に興味のある人、いわゆる文系の人たちです。アメリカに来ても、国際関係学、ビジネス学、社会学など文系の専攻を選ぶ人が多いです。

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そういった包括的な内容を学ぶ学問は現地の人の中でも代用が効くことが多く、わざわざ面倒なビザサポートを行ってまで雇用する必要がありません。

ビジネスなど文系の専攻でアメリカでの就職を考えているのであれば、大学院を卒業していないと厳しいです。

その一方で専門職はアメリカでの就職において強いです。例で言うと以下のところ。

ほとんどは理系での科目です。いくつかの科目は特別にSTEMとい呼ばれており、卒業後には3年間のOPT(Optical Practical Traning)が可能です。

STEMとはScience, Technology, Engineering and Mathmaticsの略で日本でいう理系分野をさします。コンピューターサイエンスなどもこのSTEM分野に属します。

OPTというのはアメリカの大学を卒業した留学生に認められている1年間の就業訓練期間です。この期間に就労ビザを発行してくれる会社から認められることがビザの発行に繋がります。

文系でいったら会計学があげられますが、これにはCPA(アメリカの公認会計士)の取得が必要となってきます。

まとめ

私自身アメリカでの就職を正直甘く見ていました。世界的に移民が敬遠される世の中になってきている今、海外の企業に雇ってもらうことは非常に難しくなりそうです。

可能性は思ったよりも少ないようなので、残りの2年間の準備を入念に行っていこうかと思います。

専攻分野の知識を身につけつつ、インターンシップやボランティア、個人でのプロジェクトを通して、実績も身につけていくつもりです。

2017年の夏はアメリカに残りインターンシップの機会を模索します。