こんにちは。ポートレートフォトグラファーのKeiです。
初めてのアメリカ生活をアイオワ州のコミュニティカレッジから始め、そこで2年間の生活を送りました。今はインディアナ州の中堅リベラルアーツカレッジに編入し、コンピュータサイエンスを専攻しています。
コミュニティカレッジとリベラルアーツカレッジを比較し、見えてきたコミュニティカレッジの利点をまとめました。
コミュニティカレッジへ進学しようか迷っているという人には必見です!
英語の上達を待たずにアメリカへ入国できた。
私はかなりぐうたらな方で、もしも日本に滞在していたら呑気に英語を勉強し、いつまでたっても留学できないという状況にはまっていたと思います。
どうしても英語を使わなければならないという環境にコミュニティカレッジで追い込まれたからこそ、苦労はしたにしろ、急激に英語力をあげることができました。
ちなみに一般的にコミュニティカレッジで求められている英語力はTOEFLiBT61点程度もしくは英検2級A、リベラルアーツカレッジではTOEFLiBT85点以上です。
TOEFLiBTはスピーキングとライティングがあるため、日本人にとって難しいテストであると言われています。
いくつかのコミュニティカレッジでは英検のスコアを認めてくれるは嬉しいところです。
実際に私もTOEFLiBT61点を取れる自信がなかったので、簡単な英検を受け、そのスコアをコミュニティカレッジに提出しました。
簡単な授業であったためついていけた。
コミュニティカレッジでは大量の宿題が出ることはほとんどありません。
理系の数学であれば問題集を数ページ、理系の社会学では1週間で1チャプターというペースです。
慣れるまでは苦労するかもしれませんが、ついていけないと思うレベルの量ではありません。
リベラルアーツカレッジで出るリーディング
現在リベラルアーツカレッジでAfricana Studiesという黒人学を受講していますが、リーディングの量はコミュニティカレッジの比になりません。
先生から「次の授業までに1-6チャプターまで読んできて」と平気で言われます。リーディングの遅い私は、週末は朝から晩までリーディングに時間を費やしているほどです。
クラス内ではディスカッションに時間が費やされ、アメリカ人の中でも特にディスカッションのレベルの高い黒人に囲まれて発言しなければなりません。
この授業でディスカッションの参加は必須で、テストの成績が良くともクラスで発言をしていなければC、良くてギリギリBが取れるくらいです。
アメリカで12年間の初等教育を受けていれば努力次第でついていくことができますが、日本の高校を出たばかりの学生には不可能と言えるかもしれません。
環境に順応しつつ、英語を勉強し、80ページのリーディングを毎授業こなし、クラスのディスカッションについていく。あなたはついていくことができますか?
もちろんコミュニティカレッジでもクラスによって4年制大学への編入を視野に入れた難易度の高い授業を行うところもあります。
コミュニティカレッジの授業が簡単すぎて退屈という人は難易度の高い教授の授業を履修するといいでしょう。
学費が安い
コミュニティカレッジはともかく学費が安いです。(他の4年制大学はどこもとんでもなく高いからそのように見えるだけかも、、)
アイオワ州の場合、2年間で卒業するために必要な15単位を一学期履修したとしても30万円、年間で60万円しかかかりません。
学校からの奨学金、低所得者対象のPell Grant、その他奨学金をうまく組み合わせることで学費を払っていないという学生も見かけました。
一般的に州外の学生や留学生は州内の生徒の3倍の学費を払う必要がありますが、アイオワ州のコミュニティカレッジでは州内の生徒とほぼ変わらない値段で通うことができます。
リベラルアーツは学費が高い
一方、リベラルアーツカレッジの学費は300万以上のところがほとんど。学費は10倍にもなります。(コミュニティカレッジのように奨学金があるため、学費を全額払っている生徒はほぼいません。)
リベラルアーツカレッジの方が教授の質も高く、学業面での生徒のサポートはしっかりとしています。
大学は綺麗で、設備も整っていますが、そこにコミュニティカレッジの10倍の価値を感じることはできませんでした。
コミュニティカレッジでは不満に思うことも何度かありました。ただ英語の要件・学費を念頭に置いて考えると良い選択をしたと思っています。
インディアナ州のDePauw Universityというリベラルアーツカレッジでコンピュータサイエンスを専攻。現在はIndianapolisのITコンサルティング会社でSoftware Engineerとしてウェブ開発の仕事をしている。