子供を留学に送る親が大学生の飲酒について知っておくべきこと
アメリカの大学生活で目にしたパーティーや飲酒文化について、留学生本人と家族が知っておきたい点を体験ベースで振り返ります。

アメリカでの大学生活では、大学によってはパーティーが非常に身近な存在です。
使いようによっては新しい人間関係を築いたり、息抜きをしたりすることができ、悪い面ばかりではありません。ただし、飲酒に関連する問題も起こるので注意が必要です。
パーティーでは飲酒だけではなく、ドラッグに触れる機会や、飲酒運転による事故の可能性もあります。性的暴行にもアルコールが関係するケースが多いことが、現在の研究でも確認されています。
場所や付き合う人、パーティーへの参加の仕方によって、安全面は大きく変わってきます。
子供を留学に送る親が知っておくべきことを、私自身の大学生活の経験と、当時参考にしたNational Institute on Alcohol Abuse and Alcoholism(NIAAA)の資料をもとにまとめました。
この記事は2017年に書いたものです。飲酒・薬物・大学の規則・ビザへの影響は現在の法律や学校の規則によって変わるため、具体的な判断では最新情報を確認してください。
アメリカの大学で起こる飲酒による危険性とは?
多量のアルコール摂取による死亡
アメリカの大学でも、短時間に大量の酒を飲むゲームや習慣が問題になることがあります。その過程で重大な事故や死亡につながることもあります。
21歳の誕生日にバーへ行き、記念に21杯のショットを飲んで死亡した学生がいるという話を聞いたこともあります。
アメリカのMinimum Legal Drinking Ageは21歳です。また、車社会の地域ではパーティーへの移動に車を使う人も多く、飲酒運転は大きな危険の一つです。
性的暴行・レイプ
大学で起こる性的暴行にはアルコールやその他の物質が関係するケースが多いことがNIAAAでも報告されています。ただし、「ほとんどの性的暴行がパーティーで起こる」とまでは言えません。
また、パーティーに行かないことや、よく知らない人と二人きりにならないことなどは自分の安全を考えるうえで一つの選択肢にはなりますが、性的暴行を受けた責任が被害者側にあるわけではありません。どれだけ気をつけていても被害を完全に防げるとは限らず、責任は加害者にあります。
性的暴行は女性だけでなく、男性やその他の人にも起こり得ます。
学業成績の低下・停学・退学
過度な飲酒は学業成績に悪い影響を与える可能性があります。学校の規則に違反すれば、停学などの処分を受ける場合もあります。
留学生の場合、逮捕や刑事事件が必ず「強制帰国」につながるわけではありませんが、内容によってはビザや在留資格に重大な影響を与える可能性があります。問題が起きた場合は、学校のDSOや必要に応じて移民法の専門家に確認することが重要です。
スポーツチームに所属している人であれば、学校やチームの規則によってシーズン中の出場停止などの処分を受けることもあります。
奨学金についても、受給条件や大学の行動規範に違反した場合に影響が出る可能性があります。ただし、未成年飲酒歴や逮捕歴を「どの奨学金でも必ず確認する」というわけではありません。
ドラッグの危険性
「Weed」と呼ばれるマリファナは、私が留学していた当時も身近で目にすることがあり、友人の中にも使用している人がいました。
私自身、パーティーで友達に勧められたことがあります。
2026年現在、マリファナの扱いは州によって大きく異なりますが、連邦法では依然として規制薬物として扱われています。特にF-1などの非移民資格では、州法上合法な地域であっても移民上の問題につながる可能性があるため、安易に手を出さない方が安全です。
子供の飲酒リスクを減らすために親ができること
大学の環境を調べる

大学によってパーティー文化や飲酒に対する規則はかなり違います。大学選びの段階で、学生生活、寮の規則、Alcohol Policy、学生支援などを確認しておくといいでしょう。
飲酒禁止の寮やSubstance-Free Housingを用意している大学もあります。規則が実際にどのように運用されているか心配であれば、大学のHousing OfficeやStudent Affairsに確認してみるといいです。
この記事を書いた当時は「College Drinking Ranking」などのランキングも参考にしていましたが、現在は単純なランキングよりも、大学公式の規則や学生支援、キャンパスの安全情報などを確認する方が実用的です。
ちなみに私の住んでいたアイオワ州のUniversity of Iowaは、当時パーティー校としてよく名前が挙がっていました。笑
大学探しを含む渡米までの流れは、アメリカ留学準備の記事にまとめています。
頻繁に連絡を取る
親から子供に連絡を取るのもいいでしょう。私が当時参考にしたNIAAAの親向け資料では、大学生活が始まった最初の時期に親子でコミュニケーションを取ることの重要性が強調されていました。
ただし、監視するように連絡するより、困ったときに相談しやすい関係を作っておくことの方が大事だと思います。
責めるのではなく支える立場に立つ
実際に飲酒をしていたとしても、まずは責め立てるのではなく状況を確認することが大切です。
アメリカの大学では、付き合う友人によってはパーティーに参加する機会もあるはずです。人間関係が広がったり、英語を使う機会になったり、悪いことばかりではありません。
ただし、21歳未満の飲酒は法律上問題になりますし、年齢にかかわらず大量飲酒や飲酒運転は危険です。頻度、量、授業への影響、飲酒後の行動などを含めて様子を見る必要があります。
大学にはCounseling Center、Student Health、Alcohol Educationなどの相談窓口があることも多いので、必要であれば本人と一緒に利用を検討するといいでしょう。
まとめ
私はあまりパーティーに参加することが好きではなく、この2年間で3度しかパーティーに参加したことがありません。
地方のアパートメントに住んでいるというのも大きな要因です。飲酒をしたら誰かに運転を頼むことになりますが、私のアパートメントまで送ってくれる人が見つかる気がしません。笑
留学したての学生であれば、パーティーは良い社交の場になることもあります。好きな人には非常に楽しいでしょうし、絶対にパーティーがダメというわけではありません。
ブラジルから来ていた私のルームメイトはパーティーに行くのを非常に楽しみにしていて、毎週末出かけていましたが、それでも問題に巻き込まれることなく、非常に良い成績を維持していました。
危険性を理解したうえで、自分で線引きをしながら参加することが大切だと思います。