留学では学費の支払い・生活費など高額の支払いが度々あります。
ほんの少しの両替・送金手数料でも十万、百万と支払いが膨れ上がるに連れバカにならないような金額になっていきます。
そんな中、留学生から旅行者まで海外に行く若者が賢く支払いできるようにクレジットカードの情報をまとめました。
何度でも読み返せるようにブックマークしておくといいでしょう。
目次
現金ではなく何故クレジットカードなのか?
現金で両替をしようと考えている人がいるかもしれませんが、先進国に留学する場合には断然クレジットカードがおすすめです。
現金に比べて2つの大きな利点があります。
- レートの良さ
- 安全性
クレジットカードは両替よりもレートがお得!
外貨両替よりも、海外送金よりもレートがダントツで良いです。両替では3−4%上乗せしたレートですが、クレジットカードの場合は2%前後で、それにポイントがつくためにさらにお得になります。
現金を持ち歩く必要がないため安全!
特にアメリカはカード社会でほとんどの支払いがカードで行われます。多額の現金を持ち歩いていると泥棒に狙われるので現金を持たない人もいるくらいです。
クレジットカードはデビットカードと違い、盗難にあったときにはカード会社から保証を受けることができます。
トラベラーズチェックってどうなの?
他にトラベラーズチェックというのを聞いたことがあるかもしれませんが、ここ数年で急速にクレジットカードへの移行が進み、今ではほとんど使われていません。(というか今は日本からは使えないはずです。)
デビットカードとクレジットカードの違いとは?
デビットカード
デビットカードは銀行に入っている金額を上限に使用することができるカードです。
クレジットカードのように使いすぎる心配がないため借金をする心配はありませんが、保証の効くクレジットカードに比べて盗難や不正利用には弱いです。
クレジットカード
クレジットカードは支払いが翌月まで持ち越されるので銀行に入っている以上の額を使用することが可能です。
そのため借金を背負うことを心配されるかもしれませんが、翌月の支払日にお金が入っていれば手数料・利子はかかりませんし、普通に気をつけていれば何の問題もありません。
使用額に応じてポイントが付与されるので日々の買い物から還元を受けることができることから、デビットカードよりも断然お得になります。
クレジットカードを使うことの利点
保険がついてくる
クレジットカードには海外旅行をする際に保険がついてきます。
盗難保険であったり、傷害保険・死亡保険、実に様々な保険が提供されています。
カードによってはただ所持しているだけでその恩恵を受けることができるので持っていない手はないですね!
為替レートの良さ
VISA・マスターカードのクレジットカードは海外利用の際にともに1.63%が事務手数料として、為替レートに上乗せしてかかります。
一方でデビットカードは一般的に3–4%、外貨両替も同じくらいの金額がかかります。
一般的なクレジットカードのように100円で1円分のポイントがつくことも考慮に入れると実質の為替レートは0.63%と言ってもいいでしょう。
いざというときの保証
盗難・スキミングなどにあったときにクレジットカードの場合は保証が効く場合があります。もちろん現金の場合は盗まれたら終わりですし、デビットカードにはそのような保証がありません。
安全性の面からもクレジットカードを選ぶことは賢い選択と言えるでしょう。
VISAとマスターカードの違い
対応店が違います。場所によってはマスターカードでは支払いができないなんてことがあったりします。
一般的にはVISAの方が対応店が多いと言われていますが、アメリカではどちらも同じように対応しているのでどちらを選んでも問題はないですが、万が一のときのためにそれぞれ別のものを持っていおくのは賢い選択です。
一方で何か問題があったときに別のカードを使うことができます。
クレジットカードの選び方
ポイント還元率
クレジットカードはデビットカード・現金と違い、使った分だけポイントがつき、それを他のものに還元することができます。
クレジットカード会社によってポイントが0.5-1.2%と大きく変わってくるのでポイントが高いカードを探すのは当然のことと言えます。
保険
自動付帯と利用付帯
自動付帯と利用付帯と2種類の保険があります。
自動付帯のクレジットカードはカードを持って海外に行くだけで自動的に効果があります
利用付帯のカードを使う場合には注意が必要です。自動付帯のカードは空港運賃であったり、タクシー・バスなど、旅程で使わなければ保険が適用されません。
保険の掛け合わせ
これらの保険は掛け合わせることができるので複数枚のクレジットカードを持ち合わせることで補償の上限額が上がります。
*保険の適応期間は90日が上限なので長期の留学の場合は他にも保険をかけておく必要があります。
年会費
学生に対しては多くのカードが無料ですが、一般のカードには年会費がかかるものもあります。
年会費がかかるカードはポイント還元率が高かったり、その他の利点が付いています。
自分の利用する額によってカードを決めるといいでしょう。
入りやすさ
クレジットカードは年収に応じて発行するかどうかが決まるので学生には審査が厳しいカードがあります。
高い年会費のかかるゴールドカードはある程度所得のある人を対象にしているので学生がこのようなカードを手にするのは厳しいですが、学生には学生用のカードが用意されていたりして、これらは一般的なカードよりも特典が優れているのでこれらを狙うといいでしょう。
留学生におすすめのクレジットカード
一通りクレジットカードの基礎を抑えたところでこれからはおすすめのクレジットカードを見ていきましょう。
人気ナンバーワン「楽天カード」
利点
楽天カードは年会費無料で学生でも簡単に入ることができるのが魅力です。
家族カードとして使うことで支払額の上限を上げることができ、学費の支払いもクレジットカードで行うことができます。
貯めたポイントを日本最大級のオンラインショッピングサイト「楽天市場」で使用することができるのも大きな魅力です。楽天市場でなんでも買うことができるのでポイントの使い道にも困りませんよね。
欠点
年会費無料で学生でも入りやすく、ポイント還元も高いという理想のようなカードですが、唯一の欠点は保険が利用付帯になってしまうということです。
旅程で一度でも使用すれば保険がかかるので忘れないようにだけ気をつけましょう。
保険
付帯条件:利用付帯
死亡・後遺傷害 最高2000万円
傷害・疾病治療費用 最高200万円
賠償責任 最高2000万円
救援者費用 最高200万円
携行品損害 最高20万円(免責3,000円)
学生に特典がいっぱいの「学生専用ライフカード」
利点
学生専用ライフカードは学生専用と言っているだけあって学生でも簡単に申し込むことができます。
海外旅行の保険が自動付帯でしかも補償額がダントツで高いです。
通常時のポイント還元は0.5%と楽天カードに比べて低いですが、誕生月の使用でもポイント5倍がつきます。
それに海外使用ではなんと5%のキャッシュバックがつきます。(*キャッシュバックにはには事前申し込みが必要です。)
出発前に登録を行ってからただ海外で学生専用ライフカードを使って支払いを行うことで自動的に翌々月に使用額の5%が振り込まれるというとんでもないシステムです。
これがあるだけでポイントとか為替レートとか一切関係なく、逆に3%得するくらいです。
海外に行くなら絶対にこのカードは必須です。
欠点
学生専用ライフカードの唯一の欠点は使用上限額にあります。学生であるために高額の支払い上限額を設定することができません。
もしも学費の支払いや高額の買い物をする予定なら他に上限の高い家族カードを持っておく必要があるでしょう。
私は学費の支払い、生活費を除きすべての支払いをこのカードで済ませています。
保険
付帯条件:自動付帯
死亡・後遺傷害 最高2000万円
傷害治療費用 最高200万円
賠償責任 最高2000万円
救援者費用 最高200万円
携行品損害 最高20万円(免責3,000円)
追記(2016/08/11):財布を紛失したのでそのときの保証について調べてみましたが、紛失・盗難ともに不正利用された場合は60日間にさかのぼって返金が行われるようです。
リクルートカード
高いポイント還元率
リクルートカードの強みはその高いポイント還元率にあります。
ポイント還元率はなんと1.2%!
1%と他に比べて高い楽天カードや海外保険の充実した学生専用ライフカードに大きく勝っていますね!
欠点
欠点は楽天カードと同じように保険が自動付帯ということですね。
このカードを海外旅行で使用する際には旅程で使用することを忘れないようにしておきましょう。
保険
海外保険も利用付帯という条件はありますが、非常に充実しています。
付帯条件:利用付帯
死亡・後遺傷害 最高2000万円
傷害・疾病治療費用 最高100万円
賠償責任 最高2000万円
救援者費用 最高100万円
携行品損害 最高20万円(免責3,000円)
高校生にはキャッシュカード
高校生はクレジットカードを作ることができないため、デビットカードを作るしかないのと思われるかもしれませんが、他にもキャッシュカードというのがあります。
これはSuicaやPasmoのようなもので事前にお金をチャージして、入っている分だけを使うことができます。
どうしてもクレジットカードは作りたくないという人、高校生だから作れないという人はキャッシュカードを選ぶことができます。
キャッシュカードにはいくつかの種類がありますが、選択肢は手数料の面からマネパカード一択です!
マネパカードの利点
- 高校生でも簡単に契約することができる。
- 為替が大きく動いてもチャージしたときの為替のままで外貨を使うことができる。
- デビットカードよりも手数料が安い。
高校生でも契約できる
キャッシュカードは入れた金額だけ使用するという形なので金銭的に信用の低い高校生でも問題なく契約することができます。
事務手数料が安い
高校生がクレジットカードの代わりに持つカードの候補としてデビットカードが挙げられますが、事務手数料が3−4%とクレジットカードに比べてかなり高いです。
少額の買い物ならまだしも、学費の支払いなど高額になってくるとその事務手数料の差もバカにはなりません。
そんなデビットカードの代わりとしてマネパカードはクレジットカード並みの低い事務手数料で両替することができます。
為替に左右されない
マネパカードは日本円を口座に入金し、それをオンライン上で外貨に両替をして、最後にカードにチャージをするという三段階の手順を踏みます。
そのため一度外貨に両替してしまえば為替に左右されることがありません。もしもこれから円安になりそうだというときには早めにお金を入れておくことで年間を通して為替に左右されずに学費の支払いを行うことができるでしょう。
マネパカードの欠点
マネパカードを使うにはお金をオンライン上でチャージして使用することになります。
一度チャージをしてしまえばカードにお金が入っている状態になるため、盗難にあったらそれっきりです。
その点だけ気をつけて、万が一のときのために不必要にチャージしすぎないようにしましょう。
まとめ
以上クレジットカードの基礎からおすすめのカードまで、私が知っていることをすべてここに詰め込みました。
VISAの楽天カードかリクルート、Masterの学生専用ライフカードを留学に持っていくことをおすすめします。
高校生の場合は学生専用ライフカードを持つことができないので、代わりにマネパカードを持っていくといいでしょう。
一枚は財布に入れておき、もう一枚はどこか部屋の中に隠しておくことで盗難や何かのトラブルにあったときにも対処することができます。
非常に長くなってしまいましたが、この記事さえ読んでおけば留学時のクレジットカードについては万全です。
もう一つの送金方法はこちら。
留学する先でアルバイトをすることも可能です。
賢くお金を使って充実した留学を送ってくださいね。ありがとうございました。
インディアナ州のDePauw Universityというリベラルアーツカレッジでコンピュータサイエンスを専攻。現在はIndianapolisのITコンサルティング会社でSoftware Engineerとしてウェブ開発の仕事をしている。