留学BOX

アメリカに留学して感じた本当の異文化適応能力とは?

アメリカでの生活を通して感じた「異文化に適応すること」の意味を、言葉や習慣の違いに向き合った実体験から考えます。

Kei 初回公開 2016年3月3日 最終編集 2026年9月4日
メンタル・適応

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この記事を書いた2016年当時、留学において企業が学生に求めているものの一つとして、異文化適応能力が挙げられるようになってきていました。

では異文化適応と言われてパッとイメージができますか?

文字から考えると異文化に適応することです。でもなんだかわかりづらいですよね?

その言葉の本質を経験に基づいて、具体例をあげつつ、分析してみたいと思います。

一般的に言われる異文化適応能力とは

  1. 異文化環境下で、仕事や勉学の目的を達成できる、期待されている職務の達成能力。
  2. 文化的・言語的背景の異なる人々と好ましい関係を持つことができる。対人関係のためのコミュニケーション能力を含む。
  3. ストレスに対処し、個人にとって意味のある生活を送ることのできる心理的適応能力。

加藤優子 仁愛大学研究紀要 人間学部篇 第8号 2009『異文化間能力を育む異文化トレーニングの研究』

海外進学を視野に入れて調べていると、異文化適応能力という言葉をよく耳にすると思います。就職を見てみても、日本の企業が異文化適応能力を学生に求め始めていることから、持っていて良い能力であることには違いないですね。

でも正直、私は何のことなのかピンときていませんでした。

留学を経て、私の考える異文化適応能力とは

今までと全く違う環境の中、自分のアイデンティティを保ちつつ、外界を拒絶せずに生きていく力。

これが半年間の留学を経て私が考える異文化適応能力です。

長年過ごしてきた心地よい場所から外に出て、まったく違う環境で過ごすという困難に直面したときの反応から、3つに分けて見ていきます。

  • 引きこもる。
  • 日本人としての自分を壊してしまう。(壊れてしまう)
  • 自分自身を順応させていく。

引きこもる

これはアイデンティティを完璧に保ってはいますが、外界を完全に拒絶している状態にあります。

英語ができないことで苦労することもないし、自分を変える必要もない。

わざわざ高いお金をかけて留学をしたのに、ホームシックに身を任せて部屋に引きこもりきりになっていたら意味がないですよね。留学してすぐのときには一時的にこのような状態に陥ると思いますが、そこで自分を奮い立たせて行動を起こしていかなければなりません。

日本人としての自分を壊してしまう

私が留学をする前に、高校の先生とアイデンティティについて話をしたことがありました。

その先生は高校生の留学には反対だとおっしゃっていました。理由は高校生のうちには日本人として確固たるアイデンティティが出来上がっていないため、中途半端な人間になってしまう可能性があるからです。

先生が心配していたのは、アイデンティティがない状態になってしまうことです。「あなたは日本人なの?アメリカ人なの?」と尋ねられて、答えられないような状態です。

日本人としての誇りを持てない、日本人に対して礼儀のない態度をとる。アメリカ人になるのであれば構いませんが、中途半端にアメリカナイズされた人は、日本人としてのアイデンティティを失っていますね。

日本人としてのアイデンティティを大切にするのであれば、日本人として自分が大切にしてきた『心』を失わないようにするべきだと思います。

自分自身を適応させていく

上の二つの中間を取っていくということですね。

でも簡単にできることではなく、自分に本気で向き合っていく必要があります。そして、これは辛いです。もう病んでいる状態に近いと思います。

留学し始めたころは、引きこもりに近い状況に陥ると思います。そこから「今の自分じゃダメだ。なんとかして今の自分を変えたい」という思いで、自分自身にぶつかっていきます。

今まで日本で築いてきたものを本気で見つめ直し、自分を理解した上でアメリカの文化に適応させていくということです。

正直留学した当初、私は引きこもりに走っていたと思います。英語を話せるようになりたいと心では思いつつも、ほとんど聞き取ることができずに部屋に引きこもっていました。

これじゃダメだと思って社交的に努めようとする、でも相手が言っていることを聞き取ることができない。

英語に慣れてきたと喜んでも、今度は話を合わせることができなくて落ち込んだり、そんなことの繰り返しでした。でも、その一つ一つが自分を見つめ直す機会になり、そこを乗り越えることで強くなっていくことができる。

まとめ

異文化適応能力とは、自分のアイデンティティを壊すことなく、外界と調和しながら生きていく力です。

そして異文化適応能力とはどうすることで身につけることができるのか。

異文化を鏡として自分の生きてきた文化を見つめ直すことが異文化適応能力なのだと私は考えます。

そして、それは苦労なしに成し得るものではありません。真剣に自分の文化、いわゆる自分自身に向き合って、そこから得られるものです。

これが留学してから悩んでいた私の一つの大きな結論です。

壁にぶつかっているばかりだけど、乗り越えることで一回り大きな自分に成長することができる。

そう思って日々頑張っています。

ありがとうございました。

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