こんにちは。ポートレートフォトグラファーKeiです。
コミュニティカレッジに進学しているとときどきこんなことを聞くことがあります。「コミュニティカレッジは4年制大学よりもレベルが低く、教育の質も低い」
そんな噂を聞いて、コミュニティカレッジに行くこと、子供を留学させることに心配になる親御さんもいるかもしれません。
実際にコミュニティカレッジに留学している私が経験したことを踏まえて分析してみたいと思います。
授業のレベル
正直なところ授業のレベルは低いです。
留学してすぐの1学期目は、リスニング、スピーキングがボロボロで、ほとんど会話を成り立たせることができませんでした。
ディスカッションはともかく、リスニングができないので講義の20%ほどしか理解していなかったのではないかと思います。20%の内容理解にもかかわらず、1学期目に取った4つのクラスで全て最高評価のAを取りました。
もちろん簡単に取れたわけではなく、今までの人生でないほど勉強に時間を費やしたということを追記しておきます。
宿題・課題を漏れなくこなし、Extra Creditの課題もやったのがこの成績に結びついていますが、言語のできない学生がここまで取れるのは驚きです。
確実に現地の学生の方が授業の内容を理解しているのですが、彼らは宿題をやってこないので、私の方が成績が高くなるという結果になりました。
勉強をしない学生が多い中、全体的に成績が落ち込みすぎないように、クラス自体も簡単に作られています。
間違いなく、4年制大学の方が授業で求められることのレベルが高いということができるでしょう。
授業の質
教授のレベル
授業のレベルと授業の質は必ずしも一致するわけではありません。コミュニティカレッジは小規模な大学であるのにもかかわらず、素晴らしい内容の講義を行う教授もいます。
これは4年制大学であろうと同じで、どの大学にもピンからキリまでの教授がいます。
教授の評判を聞きつつ、自分の勉強スタイルにあった教授を選ぶことが大切です。
ただ、上でも言ったように全体的に授業は簡単です。
クラスのサイズ
大規模4年制大学では一般教養の科目を大講義室で行い、数百人の生徒に対して1人の教授が授業を行うということがあります。
全ての生徒を一人の教授が見なければならず、当然のことながら一人当たりに割ける時間も限られます。質問をしに行くにしても、アポイントメントを取らなければならず、一苦労でしょう。メールに対しての返信も遅くなります。
その一方、コミュニティカレッジは大学自体が小規模で運営されているために、生徒対教授の割合(一人の教授に対しての生徒の人数)が非常に高いです。
授業ではよりパーソナルな関係を教授と築くことができ、困ったときには助けてくれるでしょう。
アポイントメントなしに教授のオフィスを気軽に訪れ、質問をしたり、立ち話すらすることができます。
これは言語で苦労の多い留学生に取って非常に大きな利点となります。私も1年目は授業終わりに教授のオフィスを訪れ、講義の内容を復習したり、宿題の確認をさせてもらったことが度々ありました。
まとめ
アメリカに来てからもう18ヶ月が経ち、確実に英語の能力も上がってきました。
受け身であった1年目に比べて、今では積極的に行動を起こして行くようにしています。例えば、3学期目には日本語の授業を行いましたし、今学期はLanguage and Culture Exchangeという留学生・現地学生の活動を行なっています。
私がここまで成長できたのは、私の英語のレベルに合わせ、多少簡単なコミュニティカレッジに進学したことが非常に大きな要因です。
4年制大学に進学していたら、授業の難しさ・大きなコミュニティ・幅広い人間関係に押されて、潰れていたかもしれません。
この経験から踏まえて私から言わせてください。
インディアナ州のDePauw Universityというリベラルアーツカレッジでコンピュータサイエンスを専攻。現在はIndianapolisのITコンサルティング会社でSoftware Engineerとしてウェブ開発の仕事をしている。