もしも英語の会話に悩んでいるのであればそれはもしかしたら英会話の力が足りないせいではないかもしれません。
似ているようで大きく違っているアメリカと日本の文化の違いも頭に入れておくとうまく会話を進めることができます。
留学をしてからいつもどのように会話を進めれば話を弾ませることができるのか常に考えてきました。
初めは英語ができないせいで会話をうまく進めることができないのだと考えてきましたが、徐々に英語も上達するにつれ実はそれは英語の能力によるものではないのだと気がつきました。
アメリカ9ヶ月生活した上で見つけた会話をうまく進めることができない理由をまとめます。
アメリカにおいて家族の存在はとても大きい
アメリカの文化では個人的なことを聞くことはごく一般的です。
私も初対面ではよく私自身のこと、家族のこと、日本のこと、どこに住んでいるのかという日本ではどちらかというと個人的であまり初対面の人には尋ねるのをためらってしまうような内容も遠慮なく聞いてきます。
例えば、
- 仕事は何をしているのか?
- 家族は何人いて、いくつなのか?
- 両親の仕事は何なのか?
アメリカでは子供のことも両親の大きなステータスの一部としてみなされます。
アメリカでは、大統領やハリウッド俳優・女優たちに始まり、ビジネスの大物たちが、配偶者(ワイフやハズバンド)と手をつないで登場したり、子ども達との時間を公にするというのはやはり、「ファミリーマン」「ファミリーウーマン」であることが社会的に良いことだと思われる社会だからでしょう。
逆に、仕事ができても、家族をかえりみずに家庭崩壊寸前だとか、子どもが全くなついていないなんていう人間は、本当の意味での成功者とは評価されないし、「ワーカホリック」はかつての意味よりももっとネガティブな意味合いで使われています。
(引用:In Nadeshiko Way/「親である」という実績)
日本では相手の個人的なことに踏み込むのは遠慮されますが、アメリカにおいては会話を弾ませるためにも個人的なことも尋ねていってもいいでしょう。
*その一方で人種・宗教・政治はセンシティブな内容なので、初対面の場合は問題を避けるためにもあまり踏み込んで話をしていかないほうがいいです。
相手に質問するときは自分の意見も含める
何かを相手に質問するときはただ投げやりに質問だけをするのではなく、質問とともになぜそれを訪ねようと思ったのかという自分が質問に至った経緯を軽く説明するか、自分自身はそのことについてどのように考えているのかということを伝えたほうがいいでしょう。
文化的にもアメリカ人はよくこれを行いますし、相手が答えを導くことを促すうえでもとても親切といえるでしょう。
会話を弾ませることがうまい人は必ずと言っていいほどこれを実践しています。
例えば、「アメリカの伝統的な料理は何?」
と漠然とした質問をただ投げかけるだけではなく、日本の伝統的な料理を説明してみたり、他の国の料理の例を挙げてみたりします。
アメリカでの会話においてWhyとBecauseはとても密接につながっています。
Whyに対してBecauseを上手に繋げる人は会話のうまい人と言えるでしょう。この理論を頭に入れておくと会話もうまくいくはずです。
まとめ
- 個人的な内容についてももっと踏み込んでいく
- 相手に質問するときは自分の意見も含める
これらは体験するまでは分かりづらいかもしれませんが、この2つを知っておくことで実際に体験するときに簡単に対応することができるでしょう。
実際にアメリカに来て会話がうまく繋がらないと感じたときにはこの記事を読み返してみて、話す内容を気をつけてみてください。
ありがとうございました。
ルームメイトとの関係を築くためには特にこの記事を読んでおくといいでしょう。
インディアナ州のDePauw Universityというリベラルアーツカレッジでコンピュータサイエンスを専攻。現在はIndianapolisのITコンサルティング会社でSoftware Engineerとしてウェブ開発の仕事をしている。