留学というのは英語力を身につける大きな機会ではありますが、専攻を絞らずになんとなく勉強していてもただの「英語が話せるだけ人」とみなされてしまいます。
4年間を終えて日本に帰り、英語の出来る人材として就職を目指しているなら問題ありませんが、アメリカで就職を考えると英語ができるだけの人材には大きな価値はありません。
アメリカで就職をしたいと考えている私にとって何か英語に変わる武器を身につけている必要があります。
アメリカで就職することの難しさ
でもアメリカで働きたい、グローバルに働きたいことを考えると英語が話せるだけでは物足りないような気がします。
アメリカで就職するためには卒業から1年間の間に学生ビザから就労ビザに切り替える必要がありますが、その就労ビザは会社が政府に対して行ってくれるものです。
アメリカ政府は移民を減らそうと規制を進めておりビザを取ることは容易でない中、よほどのことがなければ会社は日本人を雇おうとはしないでしょう。
一般のアメリカ人を取るより手間がかかる以上、アメリカ人にとって変わる大きなメリットがない限り面倒にしかならないからです。
「日本語が話せる」ということが強みになると考えるかもしれませんが、日本人のほとんどいないアイオワ州では日本語を使う機会がないためそれを話せるというのはアピールにはならないでしょう。
会社は「流暢でない英語を話す日本人」と「ネイティブのアメリカ人」を比較して採用を決めることになります。
正直英語はいくら頑張っても敵わないので、卒業の段階でアメリカ人に勝る強みを持っている必要があります。
プロフェショナルになる必要がある
私が持っている日本語に変わる強みとはなんでしょうか?
正直思い当たらないです。19歳の学生が会社に強くアピールできるものなんてそうそう持ち合わせていないですよね。
ならどうするか?
身につければいい。
何もないなら今から努力して自分のメジャーなら誰にも負けないという強みを身につければいいんです。
卒業する段階でそれなりに自分の専攻のプロフェッショナルになるということですね。
アメリカの大学制度ではメジャーを変更できることが一つの取り柄ではありますが、そう頻繁にメジャーを変更していたら中途半端に終わってしまいます。
コミュニティカレッジにいる2年間のうちに自分が本当にやりたいと思える専攻を見つけていかなければなりません。あと2週間で1年目も終わります。残された時間はあと1年。
アメリカだけでなくグローバルに働きたい
私は大学を卒業後、何年か仕事をして経験を積んだのち、国連で途上国の教育を変えるプロジェクトに携わりたいと思っています。
現在会計学を勉強していますが、そこで学ぶことはアメリカの会計のシステムに基づいています。アメリカで就職をして生活していく分には何の問題もありませんが、世界に出て仕事をしていきたいと考えると少し不安が残ります。
もしも5年後、10年後にグローバルに仕事をしていきたいと考えたときに、アメリカの会計の知識を持った人材を国連は必要をしてくれるかわかりません。
そういった不安があるために今は会計を専攻にするべきなのか少し悩んでいます。
そして会計学の代わりに自分の頭の中に浮かんでいるのはプログラミング(Webプログラミング)です。プログラミングを学んでオンライン遠距離学習を立ち上げたいと思っています。
学校の設備がない途上国で、教育を受けられない子供たちもインターネットで教育を受けることができます。
インドの教育学者のSugata Mitraさんという人がTEDでオンラインでの自己学習についてプレゼンテーションをしていました。
自分たちの身近なところでも同じことです。
英語を勉強したくなってYouTubeを開けば多くの人が英語学習の役に立つような動画を出しています。下手に英会話教室に高額な月謝を支払うよりは全然費用対効果が高いです。
Courseraでは世界の大学がネット上に講義の動画を無料で公開しています。Kahn Academyを使えば数学・理科・プログラミングを学ぶことができます。
教育なんて堅苦しい言葉を使わなくてもGoogleで何かを調べて考えることは立派な勉強ですよね。
やっぱりグローバルに働きたい
どこに行っても必要な人材になりたいと考えたときに世界共通の知識であるプログラミングは世界のどこへ行っても役に立ちます。日々インターネットが私たちの生活に欠かせないものとなっている中でそのインターネットを使いこなすことが出来る人材になるということは理にかなっていますよね。
プログラミングは私の2つの条件「グローバルに働くことができ、需要のある仕事」を満たしています。そして何よりいじっていて楽しいです。
このブログを始めたのもプログラミング言語HTMLとCSSを勉強してみたいと思ったのが理由です。
まとめ
ここまで私の将来についての見通し、方向性についてまとめましたが、アメリカの教育制度はいいですね。こうやって勉強していくにつれその学問について知り(勉強し始めないとどんな学問なのか想像がつかない)、自分が本当に興味を持っているのか試行錯誤してくことができます。
どこで働きたいのか、何のプロフェッショナルになりたいのか、そこをコミュニティカレッジにいるうちに考えていきたいと思います。
アメリカの就職を専門家の方に伺ってきました。
インディアナ州のDePauw Universityというリベラルアーツカレッジでコンピュータサイエンスを専攻。現在はIndianapolisのITコンサルティング会社でSoftware Engineerとしてウェブ開発の仕事をしている。