留学してからの一学期目でどんなクラスを取るのかどうかは良い留学のスタートダッシュを切るための秘訣です。
一学期目は環境に慣れることだけでも一苦労です。英語力が足りないのにライティングの多いクラスを取ってしまえば、成績は悲惨なことになり、後の学期で挽回しなければならないことになります。
そのために初めからしっかりとした計画を持ってクラスを取ることが重要です。
手抜きができるわけじゃない
日本の大学では楽に単位が取れるクラス、いわゆる『楽単』と言われているクラスがあります。
私が言っているのはそういったクラスのことではないです。留学生という英語のハンデがある状況でも努力さえ怠らなければ十分上位の成績を取れるクラスということです。そこは勘違いしないでください。
適当に取ってAを取れるクラスなんてありません。どのクラスでも多くの宿題を課されます。
実際に私が取っていたクラス
- DrawingⅠ
- English CompositionⅠ
- ESL(English as a Second Language)
- College Reading Strategy
- International Relations
- Cross Country
- College Essential
これが始めの学期に私が履修していたクラスです。
7クラスもありますね。この中で国際関係の授業は難易度が高く落としたので実際は14creditです。
留学生にとって簡単なクラスとは
留学生にとって比較的に簡単なクラスとはあまり英語の発言が求められないクラスです。
例に取ってみると
- 数学
- 美術
- ESL
- 新入生向けのクラス
の3つです。
数学
数学は言ってしまえばいままで日本で勉強してきたことと大差ありません。日本の高校で特別な文系のコース(私はそうでした)ではない限り、数Ⅱくらいまでは取っていると思います。高校のときに文系で数Ⅰしか取っていない私でも授業についていけるので、理系の人はもちろんの事普通に文系科目を取っていた人でも問題なくこなすことができます。
習っていない難しい単語もでてきますが、要は答えを出すことができればいいので他のクラスよりも全然簡単です。
美術
美術は課題さえしっかりとこなせばちゃんとAをもらうことができます。
発言はほとんど求められることはないので安心してください。
ESL(English as a Sencond Language)
これは聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
英語が第一言語でない生徒たちの英語力を向上させるために設置されているクラスのことです。入学事前英語学習と思われる方がいるかもしれませんが、私が言っているのは入学してからに取れるクラスのことになります。
大学によっては入学後にもこのクラスを取ることができ、英語を勉強すること以外にも、他の授業の理解を深めることの手助けをしてくれます。
私は初めの学期にこのクラスを取っていることでエッセイの添削をしてもらうことができ、本当に助かりました。
このクラスは留学生でいるために必要なフルタイムの学生のステータス(学期ごとに12単位以上)にこの単位を加算することができます。というのは留学当初英語に慣れないうちはこのクラスを多めに取っておいて、その分他の授業を減らすことができるため英語の力を上げることに専念できるのです。
※卒業の単位には含まれないので注意してください。
新入生向けのクラス
上の二つのクラスに比べて少し難易度は上がりますが、クラスの受け方やノートの取り方を勉強することができます。
難しい単語・内容を覚えることはほとんどなく、求められるのは課題をしっかりとこなすことです。
難易度の高いクラス
私が受けたクラスの中で難易度が高いと感じたのはこの2つのクラスです。
- English CompositionⅠ
- International Relations
ネイティブのための英語のクラス
私は一学期目からEnglish CompositionⅠというクラスをとっていました。
ネイティブのための英語の授業ですね。これは日本人の国語の授業にあたります。
多くのリーディングの課題が毎日のように出て、ライティングも課されます。英語力を底上げするためにも卒業するためにも欠かせない単位ではあるのですが、今思うと二学期から取っておけばよかったと思います。
専門性の高いクラス
日本で国際関係学というと現在流行の学科で英語に興味のある学生は聞いたことがあるでしょう。そこでは英語学習を含めた多分野の包括的な学習を行っています。
ですがアメリカでは違います。ガチガチのディスカッションを含めた、バリバリ政治についてのガチな国際関係です。
これを一学期目から取ってしまったからもう大変、1日4時間、全体の授業の60%ほどの勉強時間をこのクラスに費やしても授業についていくことができませんでした。
内容はとても興味はあったのですがさすがに他のクラスにも影響が出ると考えた私は、来年に取り直すと教授に約束し、クラスを落としました。汗
このことから英語力のない始めの学期は専門性の高いクラスはオススメしません。
まとめ
おすすめの4つのクラス
英語力に自信のない人はこの4つのクラスを中心にクラスを組み立てることをオススメします。
- 数学
- 美術
- ESL
- 新入生向けのクラス
一学期のうちはこのクラスをすべて組み合わせてもいいくらいです。フルタイム学生の資格を維持するために必要な12単位はこれらですべて満たすことができるので心配ないです。
それともう1つ。
この記事の多くの箇所で口を酸っぱくして言いましたが、必要なのは課題をしっかりとこなすことです。テストでの成績が良くても課題をやらない人にAが与えられることは絶対にありません。
逆に毎日課題を欠かさずやることで高い成績を維持していくことも可能なのです。
成績を維持するために必要なことはこちら。
しっかりとしたプラン、努力を惜しまずに留学を輝かしいものとしていきましょう。
ありがとうございました。
インディアナ州のDePauw Universityというリベラルアーツカレッジでコンピュータサイエンスを専攻。現在はIndianapolisのITコンサルティング会社でSoftware Engineerとしてウェブ開発の仕事をしている。
コメント
[…] 留学中のクラス選択!英語に自信がない人ための授業選択 […]
コメントありがとうございます、さくらさん。
そうですね。オリエンテーション・数学と英語のプレイスメントテストを受けました。英語のテストはリーディングとエッセイ、二種類別のテストが用意されており、その点数によってカウンセラーが取った方がいい授業を勧めてくれます。私の場合はリーディングとライティングともに点数が平均のアメリカ人学生以下だったのでそれぞれ補助のクラスを履修しました。
これは学校によって大きく違うのですが、さくらさんの言うように英語コースに入らなければいけない場合もありますし、私の場合は事前に出していた英語のスコア(英検2級A)のおかげで英語のコースに入らずとも大学レベルのクラスを受けることができました。
一般的にはカリフォルニア・ワシントンなど留学生の多い州はプレイスメントテストがあり、点数によって付属学校に通う必要があり、中西部のアイオワなど留学生が少なくそのための設備を持っていない州では出願時の英語スコアさえ条件を満たしていれば普通に大学のクラスを取ることができます。
難易度に関してはTOEFL以下、英検・TOEIC以上というところでした。リーディングに関してはTOEFLと似たような感じで、ライティングで書かされたのは大学生活のプランについてでした。
私の経験が助けになれば幸いです。
こんにちは!
いつも楽しく読ませてもらっています。
質問なのですが、たいてい入学前に新入生向けのオリエンテーション、さらに留学生には留学生向けのオリエンテーションがあり、そこでPlacement testを英語と数学の2つ受けると思うのですが、英語のテストはどのような感じでしたか?
数学は簡単だと聞きますが、英語はどうなんでしょうか?
ある程度のレベルに達しないと、大学での科目履修ができず、大学付属の語学学校に通うか、大学の集中英語コースに入るかだと聞きました。
大学によると思いますが、難易度とどのような問題が出るのか教えてください!