アメリカでは卒業・編入・奨学金・就職全てにおいて成績が大きく関わってきます。
必要単位数を満たすことができれば早めに卒業することもできますし、5年、6年かけて大学を卒業する生徒もいます。
成績の低い留学生は学生VISAを剥奪されますし、成績が高ければ奨学金の受給なども視野に入ってきます。
アメリカの大学での成績のつけ方は日本の高校に比べてかなりシビアですので、しっかりと勉強することが大切です。
あとあとになって知らなかったなんてことにならないように事前に成績の付け方について頭に入れておきましょう。
成績の付け方
アメリカの大学はABCDの4つの段階評価とF(Fail)というものがあります。
AからDまでのそれぞれに+と−があります。
成績は上から
Grade | GPA | Percentage |
A+ | 4.2 | 97-100 |
A | 4.0 | 94-96 |
A− | 3.7 | 90-93 |
B+ | 3.3 | 87-89 |
B | 3.0 | 83-86 |
B− | 2.7 | 80-83 |
C+ | 2.3 | 77-79 |
C | 2.0 | 73-76 |
C− | 1.7 | 70-72 |
D+ | 1.3 | 67-69 |
D | 1.0 | 63-66 |
D− | 0.7 | 60-62 |
F | 0 | 0-60 |
ということになっています。
多くの大学はA+を使っていないですし、D-がない大学も多いです。
私が受けた経済学のクラスではそもそもプラスマイナスという概念がありませんでしたが、このように学校内でもクラス単位で評定のつけ方が変わっていきます。
この表は参考にということで、正確な情報は各学校のアドバイザー・それぞれのクラスの教授に尋ねてみてください。
そんなに難しくもない
上の成績を取るために求められる成績はバカみたいに高いですが日本のテストほど難しくもないので、授業をしっかりと理解していればまず確実にF(Fail)を取ることはありません。
Extra Creditと呼ばれる追加の課題が出されるのも、求められるスコアが高い原因です。
アメリカで必要なのはいかに授業に参加していく姿勢を保つかということです。
こちらに成績維持の方法をまとめてありますのでご覧ください。
GPAの算出方法
アメリカの総合成績はGPAと呼ばれています。Grade Points Averageの略です。
他の大学の編入や、就職の際に最も重要視される、学生にとっては運命を左右する要素の一つです。
計算方法は(それぞれのクラスのGrade)×(それぞれのクラスの単位数)÷(合計の単位数)となります。
例えば
- English Composition(3単位)Grade B+
- College Algebra(4単位)Grade A-
- Drawing(3単位)Grade A
の10単位を取っていたとすると
English CompositionはB+の3単位なので
3.3×3=9.9
College AlgebraはA-の4単位なので
3.7×4=14.8
DrawingはAの3単位なので
4.0×3=12.0
これらの三つを合計して10で割ります。
9.9+14.8+12.0=36.7
36.7÷10=3.67
したがってGPAは3.67となります。
まとめ
アメリカの大学で奨学金を取るにしても他の大学に編入するにしてもGPAがなしには話にならないほど重要なポイントです。ここを疎かにすることがないように賢く大学生活を送れるといいですね。
こちらの記事で書いたように奨学金をもらったり、校内で仕事をしたりというのは全て成績が関わってきます。一定の成績を維持できなければ奨学金の支給が取り消されるなんてこともあるそうです。
クラスの取り方も成績維持に欠かせない戦略です。特に英語にあまり慣れていないうちは間違えたクラスを取ると大変なことになります。
英語に自信がないうちのクラス選択はこの記事を参考にしてください。
インディアナ州のDePauw Universityというリベラルアーツカレッジでコンピュータサイエンスを専攻。現在はIndianapolisのITコンサルティング会社でSoftware Engineerとしてウェブ開発の仕事をしている。