(引用:東京の観光公式サイト GO TOKYO / 公益財団法人 東京観光財団)
2014年の夏、私がまだ高校3年生だったころに東京オリンピック・パラリンピック2020のために東京都が主宰するおもてなし親善大使育成塾というものに参加しました。
英語を使ったコミュニケーションの練習としてだけではなく、観光産業・東京五輪ついて興味を持つきっかけとなった今の私を構成するための大事な出来事だったのでブログ上でシェアさせてもらいます。
東京都おもてなし親善大使とは
東京都おもてなし親善大使育成塾とは、東京都が2020年の東京オリンピック・パラリンピックのために都内在学中の中高生に向けて行われるボランティアガイド育成のための取り組みです。
この育成塾では日本人に対してのボランティアガイドを育成するのではなく、海外から来た観光客に日本語ではない言語で観光案内を行うガイドになるためのトレーニングを夏休みに二日間をかけて行います。
東京都のホームページにおもてなし親善大使の説明がありましたので引用してきました。
観光ボランティアとともに、おもてなしの心を持って外国人旅行者に都内観光スポットを案内する中高生のボランティアです。おもてなし親善大使には、外国人旅行者が「東京に来てよかった」と思ってもらえるようなおもてなしを期待しています。
東京の観光公式サイト GO TOKYO / 公益財団法人 東京観光財団
育成塾で学ぶことは基本的には英語がある程度できることを前提としていて、英語を勉強するというよりも英語でのコミュニケーションをとる方法を学びます。
違う文化を持つもの同士のコミュニケーションは言語の壁だけではなく、文化的な違いからも難しいところがあるのです。
例えば日本とは違う挨拶の仕方であったり、ガイドをする上でのおもてなしの精神を自分たちで考える時間があり、他にも実際に日本のことを観光客に説明するという機会もありました。
何か話そうとしても何を話せばいいかわからない。それは必ずしも英語ができないからということではなく、そもそもの説明するための知識が足りていなかったのだと留学した今ならわかります。
18年間生きてきた自分の国なのに案外知らないことだらけなんです。
応募資格
- 都内在住または在学の中学生、高校生
- 公益財団法人日本英語検定協会が実施する英語検定3級以上に合格しているかそれに準ずる英語力を有していること 等
東京の観光公式サイト GO TOKYO / 公益財団法人 東京観光財団
参加できるのは都内の生徒だけに限られてしまうのが残念なところです。そこでの経験は東京五輪が近づいているということを私にはっきりと分からせてくれたこともあり、全国的に似たような活動があってほしいと考えてしまいます。
ここには英語検定の3級以上と書いてありますが、私が応募したときには一切の英語資格を持っていないのにもかかわらず合格することができました。
2日間の研修を終えたあともフォローアップ研修ということで定期的に研修が行われています。
サイトを見る限り2016年度のお知らせはまだ出ていないようですが、東京五輪まで毎年行われると言っていたのでそろそろ通知が来るのではないかと思います。公式サイトはこちらから。
まとめ
おもてなし親善大使に参加するまではニュースの中でしかなかった東京オリンピック・パラリンピックという存在が、この活動に参加することでとても身近で現実的に感じられるようになってきました。
五輪は経済的を活発にするとか、政治的な利点云々より、若い世代に大きな影響を与えることができるのが一番の魅力ではないのかと私は感じています。
例えば、スポーツ選手であれば2020年にオリンピックが行われるというのはとても大きなモチベーションに繋がるでしょうし、私が経験したように、ボランティアガイドを通じての外国人とのつながりは学生を世界に気付かせるとても大きな経験になります。
おそらく一生に一度のこの東京五輪の機会を全力で活かすしかありませんね。
おもてなし親善大使の研修で外国人とのコミュニケーションを取るときにはこの2つのことを押さえておいてください。
東京オリンピックに向けて英語を伸ばすには!
ありがとうございました。
インディアナ州のDePauw Universityというリベラルアーツカレッジでコンピュータサイエンスを専攻。現在はIndianapolisのITコンサルティング会社でSoftware Engineerとしてウェブ開発の仕事をしている。