インターネットの普及によって、海外で生活することが以前よりも簡単にできるようになりました。
それでも海外への進学はまだまだ一般的ではなく、情報も多くはありません。
海外進学をしたいという強い思いがありながらも、情報不足から、経済的な理由から踏みとどまってしまう方も多いのではないかと思います。
そんな海外進学をためらっている人の参考にと、高校3年の夏に留学を決めてから渡米までの過程を3つに分けて、まとめました。
- 留学を検討
- 留学を決定後、留学先を選択
- 渡航準備
留学を検討
留学斡旋会社の校内説明会
私は英語科がある公立の学校に通っていたため、英語に触れる機会は多く、校内に短期の留学をする人も比較的多くいました。それでも「留学はお金がかかるもの」「英語ができない」と自ら壁を貼ってしまっていました。
そんな中、留学の可能性を知ったのは某留学斡旋会社が行った校内での出張説明会です。必ずしも、高い英語力と経済力が必要なわけではないと知った私は、海外進学への可能性を考えるようになりました。
私は最終的にコミュニティカレッジへの海外進学を決意しましたが、目的によっては短期留学、交換留学という選択肢もあります。
留学斡旋会社の説明会に参加
とは言っても、たった30分の説明会に参加しただけ。海外進学を全く考えてこなかった私にとって、未知の世界であった海外進学のためには、もっと情報を集める必要がありました。
私自身は斡旋会社の使用を勧めてはいませんが、基本的な情報を集めるのに説明会に参加するのはとてもいい方法だと思います。
私は以下のようなところに参加しました。私は10社ほど見て回り、情報を集めつつ、比較したのですが、3、4社ほど比較すれば十分ではないかと思います。
- 留学ジャーナル:留学マガジンを発行している最大手の会社です。親身に相談に乗ってくれ、非常に良い印象を持ちました。
- 留学サイト.com:個人的に最もおすすめしている会社です。留学先によっては、斡旋料が無料になります。小さな会社ですが、非常に信頼できる業者です。
- 栄陽子留学研究所:リベラルアーツカレッジを強く押しています。
- WISH:オーストラリアへの留学に力を入れています。
- ベネッセ海外留学センター:こちらも大手の企業です。ベネッセさんのセミナーでは基本的な情報をわかりやすく説明していて、海外留学について一切知らなかった私にとって参考になりました。
それぞれの会社によって言っていることが違うことがあるので、複数の会社を比較することがおすすめです。
ネット、知人からの情報、本を駆使し、情報を集めていく
留学斡旋会社では基本的な情報は手に入るものの、それ以上の情報は自分で集めなければなりません。
私のウェブサイトでも多くの記事を紹介していますし、ネット上、書籍など自分で集められる情報はたくさんあります。
知り合いで留学をした人、している人がいれば、直接聞いてみるのも非常に良い方法です。
まずはこのウェブサイトの記事に目を通してみてください。
楽しいことも多いアメリカ留学ですが、勉強することは必須です。勉強をおろそかにすると強制帰国させられることもあるそうです。
留学を決定後、留学先を選択
この2つ目の段階では順番が前後します。
TOFLEのスコアによって、いきたい大学を変更する必要が出てきたり、アメリカに行くのかイギリスに行くのかによって必要な英語検定が変わってくる必要があります。
柔軟にプランを立てて行くようにしましょう。
TOFLE受験
コミュニティカレッジの場合は英検、TOEICでも受け付けてくれる場合があります。大学のホームページを参考にしてください。
もしも大学が決まっていない場合にはとりあえずTOFLEを受けておくといいでしょう。
アメリカではTOFLEが一般的に使われますが、イギリス、オーストラリアではIELTS(アイエルツ)の方が使われています。
TOFLEは慣れが必要で、1回目では良いスコアが出ないと聞きます。出願までに2度試験を受けると想定し、早めに準備を立てておきましょう。
大学選択
英語の成績、メジャー、スポーツ、治安、金額など総合的に考慮し、決めていきます。あまりにも多すぎると出願が大変になるので3から5つの学校に絞っておくといいでしょう。
大学選択の方法はこちらの記事にまとめました。
https://ryugakubox.com/studyabroad/
合格通知受け取り
出願から1ヶ月、2ヶ月ほどで合否を記載した封筒が送られてきます。繰り返しになりますが、手続きに時間がかかることがあるので、早めに準備を進めておきましょう。
渡航準備
無事にビザが発行されれば渡米までの時間は限られています。
特にビザの発給は時間がかかることがあるので早めに手をつけるようにしましょう。
- ビザ申請
- ビザ面接
- 航空券
- 転出届
- 日本を出発
ビザ申請
出発の3ヶ月から1ヶ月前までに行います。ビザの申請は時間がかかることがあるので、合格通知を受け取ったらすぐに行ってください。
始めにオンライン上で必要事項の記入を行い、必要書類の提出を求められます。戸籍謄本を翻訳する必要がありましたが、自身で行ったものを提出しても問題はありませんでした。
心配であれば、業者へ任せてしまうというのも手です。留学斡旋会社によってはビザ申請も代行してくれるようです。
オンライン上で全ての情報を記入し、登録費の入金を支払ったら、大使館での面接を申し込みます。他の留学生も留学前の同じ時期に面接を入れているので、予定が埋まって面接ができないということになりかねません。早めに予約を入れておくといいです。
ビザが降りるのは確実ではなく、書類の不備などによってはもう一度試験を受ける必要が出てきます。
留学が近づいてきて、緊張する時期ではありますが、慎重に行うようにしましょう。
ビザ面接
面接は英語で行い、とても緊張しますが、リラックスしていて大丈夫です。分からなければもう一度言ってくださいとはっきり伝えましょう。(日本語で行った人もいるようです。)
書類の不備がなければ普通に受かると思いますが、留学の理由を聞かれたときにしっかりとした目標を述べてください。
卒業したらアメリカに永住したいとか日本に帰るつもりがないといったことは(思っていても)絶対に言わないでください。現在アメリカには不法移民を含めた多くの移民がアメリカに滞在し、大きな問題になっているため、移住やアメリカでの就職を示唆するとすぐに落とされると聞きます。
航空券購入
アメリカ大使館のウェブサイトには、ビザの発行前に航空券を予約しないようにと書かれています。実際は予約できないことはないですが、もしもビザが発行されなかったときにはその航空券は無駄になります。
私はビザの発行後に航空券を予約しました。その場合、金額はどうしても高くなってしまいますが、リスクを考えると事前に予約することはあまりオススメできません。
転出届
3ヶ月以上の留学の場合には、自身の住んでいる市区町村の役所に出向いて転出届を出す必要があります。詳しいことは忘れてしまいましたが、税金や保険の関係でやっておくといいそうです。
日本を出発
長い準備を終え、ついに留学が目の前に迫っています。書類の不備、忘れ物がないか今一度確認しておきましょう。
家族や友人とも長い間会えなくなります。伝えたいことは恥ずかしがらずに伝えておくといいです。
渡航直前・渡米直後におすすめの記事
他にも留学BOXでは留学生の参考になるような記事を多数公開しています。
持ち物
おすすめの持ち物をまとめました。
お金
お金の管理はクレジットカード、もしくはTransferwiseがお得です。
授業
大学の授業について行くのに必要なスキルをまとめた記事はこちらです。
就職
多少先のことになりますが、今のうちから就職のことを考えておくと後々になって後悔する可能性が減ります。
メンタリティ
限られた留学先での生活を楽しむための方法です。
インディアナ州のDePauw Universityというリベラルアーツカレッジでコンピュータサイエンスを専攻。現在はIndianapolisのITコンサルティング会社でSoftware Engineerとしてウェブ開発の仕事をしている。